審査なしで後払いができるバーチャルカードは、クレジットカードが作りにくい人でも簡単に持てます。
しかし、審査なしで後払い可能なのはごく一部のバーチャルカードのみ。
どうしても審査を避けたい人向けに、以下の3点について紹介します。
- 審査なしで後払いできる5つのバーチャルカード
- バーチャルカードの選び方
- 後払いのバーチャルカードを使うメリット・デメリット
利用を始める前に、バーチャルカードの後払いとはどのような決済方法なのか、よく知っておく必要があります。
メリットだけでなくデメリットも知り、自分に合ったバーチャルカードを選びましょう。
Contents
バーチャルカードの後払いを選ぶときは4つのポイントを押さえる
後払いのバーチャルカードやアプリを選ぶときは、選ぶポイントが4つあります。
- 国際ブランド
- リアルカード発行が可能か
- 手数料
- 審査なしで利用できる範囲
国際ブランドのバーチャルカードなら、クレジットカードと同程度に利用範囲が広がります。
リアルカードが発行できれば、街中での利用もしやすいです。
利用頻度が高いなら、回数が増えると出費がかさむ手数料は要チェック。
審査なしで利用できる範囲も、事前によく確認しましょう。
様々な店舗で使いたいなら国際ブランドのバーチャルカードを選ぶ
クレジットカードを使うように、様々な店舗での支払いに利用するなら、国際ブランドのバーチャルカードを選びましょう。
後払いに対応するバーチャルカードは、Visa加盟店で使えるものが多いです。
Visa加盟店で使えるバーチャルカードの例
- バンドルカード
- paidy(ペイディ)
- BANKIT(バンキット)
Visaブランドなら大半の国内ECサイトをカバーでき、海外ECサイトでも使えます。
後払いアプリを選ぶと、国内の一部ショップのみしか対応できません。
使い勝手を重視するなら国際ブランドマークが付いたカードを選びましょう。
リアルカードが発行可能ならクレジットカードのように使える
よりクレジットカードに近い使い方をしたいなら、リアルカードが発行できるバーチャルカードを選びましょう。
リアルカードは郵送されるため、申し込みから届くまで1週間程度かかります。
届くまでは、ネット利用かスマホ決済に紐付けて利用しましょう。
リアルカードは以下のバーチャルカードで発行できます。
バーチャルカード名 | 発行手数料 |
---|---|
paidy(ペイディ) | 無料 |
バンドルカード | 300円または400円 |
BANKIT(バンキット) | 550円 |
Kyash(キャッシュ) | 無料 ※タッチ決済、海外対応版は900円 |
B/43(ビー ヨンサン) | 無料 ※タッチ決済対応版は500円 |
発行手数料が有料になるケースもありますが、クレジットカードなしでも日常の買い物が後払いにできます。
お金がピンチのときに備えて1枚持っておくと便利です。
後払いの利用頻度が高くなるなら手数料の安さを重視する
後払いでは、チャージや支払いに手数料がかかるケースもあります。
利用頻度が高い人は、後払いで発生する手数料が安いバーチャルカードを選びましょう。
中には後払いでも手数料が無料のバーチャルカード、後払いアプリがあります。
後払い手数料無料のバーチャルカードの後払い手数料
バーチャルカード、後払いアプリ | 手数料 |
---|---|
smartpay(スマートペイ) | 無料 |
paidy(ペイディ) | 口座振替:無料 コンビニ一括払い:390円 コンビニ3~12回払い:109円~371円 |
atone(アトネ) | 口座振替:無料 コンビニ払い、銀行ATM:209円 |
上記3つの後払いでは、支払いが口座振替(口座引き落とし)なら手数料が無料です。
分割払いも無料なため、無駄な出費を発生させずに利用できます。
日常的に後払いを利用するなら、チャージタイプよりも利用金額を支払うタイプを選びましょう。
信用情報に不安がある人はすべてのサービスが審査なしで利用できるか確認する
バーチャルカードが審査なしで利用できる範囲は、限られているケースが多いです。
審査なしで利用できるサービスの例
- 前払い(プリペイド式)
- 数万円程度の後払い
- 利用代金の支払い回数は一括払いのみ
審査が行われる場合、利用実績に加えて過去の支払い状況が確認できる信用情報を参考にします。
信用情報で不利な情報とは、具体的に以下の内容です。
- クレジットカードやローンで支払い遅延を起こした
- 端末代の分割払いを含む携帯料金を滞納した
信用情報に基づいた審査は、信用情報機関に加盟するクレジットカードやローン会社が行います。
例えば、B/43やKyashの後払いを利用するときは「AGミライバライ株式会社」が審査を実施。
カードローンのアイフルやクレジットカードのライフカードのグループ会社で、信用情報機関に情報照会できます。
信用情報に傷がある人は、傷がない人に比べて審査に落ちる可能性が高いです。
信用情報に不安がある人は、後払いだけでなく審査不要のプリペイド(前払い)式も活用しましょう。
バーチャルカードで審査なし後払いが可能なのは5つ
数あるバーチャルカードや後払いアプリの中でも、審査なしで利用できるのは5つです。
バーチャルカード・後払いアプリ | 本人確認の有無 | 上限額 | 手数料 |
---|---|---|---|
バンドルカード |
不要 | 5万円 | 510円~1,830円 ※チャージ金額による |
smartpay(スマートペイ) |
なしも可能 | 本人確認なし:3万円 本人確認あり:6万円 |
無料 |
paidy(ペイディ) |
バーチャルカード発行に必要 翌月一括払いのみなら不要 |
利用の都度変動 | 口座振替:無料 コンビニ一括払い:390円 コンビニ3~12回払い:109円~371円 |
atone(アトネ) |
なしも可能 | 5万円 | 口座振替:無料 コンビニ払い、銀行ATM:209円 |
BANKIT(バンキット) |
後払い利用は必要 | 1回につき3,000円または6,000円 ※おたすけチャージの場合 |
お助けチャージ1回につき300円 |
参考:https://www.smc-g.co.jp/money-loan-app.html
バーチャルカードや後払いアプリのうち、本人確認なしでも利用できるのは以下のサービスです。
- バンドルカード
- smartpay(スマートペイ)
- atone(アトネ)
審査だけではなく、本人確認も避けたい人は、本人確認なしでも利用できるサービスを選択しましょう。
登録するサービスによって、利用できる店舗や選べる支払方法も異なります。
利用条件をよく確認し、希望の使い方ができるバーチャルカード・後払いアプリを選びましょう。
事前審査はなくても都度審査は実施されている
バーチャルカードや後払いアプリは、事前審査なしに誰でも利用できるサービスです。
とはいえ支払いができない状態の人にサービスを提供しても、立て替えたお金を回収できません。
少ない登録情報から支払い能力を判断する方法として、バーチャルカードや後払いアプリでは都度審査が実施されています。
支払いを延滞すると都度審査に通らず、サービスを利用できない可能性も。
サービスによっては、支払っていないショッピングの件数が多すぎる人や、利用開始間もないのに高額決済をしようとすれば不利になるケースもあります。
後払いサービスを利用するなら、無理なく支払える金額分のみ利用し、忘れずに支払いを済ませましょう。
バンドルカードは電話番号があれば本人確認なし即時発行可能
項目 | 詳細 |
---|---|
公式サイト | https://vandle.jp/ |
本人確認 | 不要 |
上限額 | 5万円 |
手数料 | 510円~1,830円 ※チャージ金額による |
ポイント還元率 | なし |
国際ブランド | Visa |
支払い方法 | ・セブン銀行ATM ・コンビニ ・ネット銀行 ・銀行ATM(ペイジー) |
使える店舗 | Visa加盟店 |
バンドルカードの特徴
- SMS認証できる電話番号とメールアドレスだけで申し込める
- Google Payに登録して利用できる
審査なしで利用するまでの流れ
- バンドルカードのアプリをダウンロード
- 生年月日・電話番号を入力
- Visaのバーチャルカード発行
- ポチっとの申込みに進む
- 氏名・生年月日・メールアドレス・電話番号を入力
- 電話番号をSMSで認証
- 後払いしたい金額をチャージ
バンドルカードは、SMS認証できる電話番号とスマホを持っていれば即時発行可能なバーチャルカードです。
国際ブランドがVisaのため様々なネットショップに対応しており、Google Payに登録すれば実店舗でも利用可能です。
簡単な手続きで、後払いサービスである「ポチっとチャージ」が利用できるためピンチのときに役立ちます。
カード自体は誰でも発行できますが、ポチっとチャージの利用には都度審査があり、支払いを延滞すると次回利用できなくなる可能性も。
翌月末までなら好きなタイミングで支払いができるので、お金に余裕ができたときは早めに支払って延滞による審査落ちを防ぎましょう。
コンビニ払いもできるサービスで、クレジットカードや口座振替を利用しなくても返済できます。
ポチっとチャージは手数料が510円からとやや高額なため、頻度を抑えて計画的に利用しましょう。
smartpay(スマートペイ)は手数料無料で3回分割払いにできる
項目 | 詳細 |
---|---|
公式サイト | https://smartpay.co/ |
本人確認 | なしも可能 |
上限額 | 本人確認なし:3万円 本人確認あり:6万円 |
手数料 | 無料 |
ポイント還元率 | なし |
国際ブランド | なし |
支払い方法 | ・口座振替 ・クレジットカード ・Apple Pay ・Google Pay |
使える店舗 | ・BEAMS ・BRUNO ・スノーピークなど幅広いジャンルのECサイト |
smartpay(スマートペイ)の特徴
- 手数料無料で分割3回払いができる
- 国内200以上の金融機関を引き落とし口座に指定できる
審査なしで利用するまでの流れ
- smartpayアプリをダウンロード
- メールアドレスと携帯電話番号を入力
- パスワード作成後、名前と生年月日、住所を入力
- セキュリティ設定
- 支払方法(クレジットカードまたは銀行口座)を登録
- 設定完了
- 利用したいときは、対象店舗での支払方法にsmartpayを選ぶ
smartpay(スマートペイ)は、買い物代金を手数料無料で3回払いにするバーチャルカード(後払いアプリ)です。
引き落とし先に金融機関口座を指定できるのが大きな特徴で、口座振替を選べばクレジットカードや他の決済手段との紐付けは必要ありません。
クレジットカードやスマホ決済による支払いも可能です。
3回の支払いタイミングは2か月未満で、1回目は購入した直後なので初回の支払い分は用意しておかなければなりません。
支払いスケジュールの例
項目 | 詳細 |
---|---|
購入日 | 9月1日 |
支払い1回目 | 9月1日~ |
支払い2回目 | 10月1日 |
支払い3回目 | 10月31日 |
初回支払いは購入直後ですが、持ち出しは買い物代金の3分の1で済みます。
ただしショッピングの利用が常に承認にされるわけではなく、以下の要素によっては利用が認められない可能性も。
- カードに紐づけられた口座の残金
- サービス利用開始からの期間
- 購入したい商品の種類や価格
- 支払いが済んでいない商品の件数
- 支払いが間に合わなかったショッピングの履歴
- 資金不足により購入がキャンセルされた回数
カードに紐づけられた口座の残金が少ないときや、支払いが済んでいない商品の件数が多いと、支払いが難しいと判断される可能性が高いです。
サービス利用開始間もないのに高額の支払いを希望すると、支払いを踏み倒すのではと疑われる原因になります。
後払いでも無理なく支払えると判断されるよう、高額商品の購入や何件もの重複利用は避けなければいけません。
口座残高を管理しながら、計画的に後払いを利用したい人は、smartpay(スマートペイ)を利用しましょう。
paidy(ペイディ)は最短5分でVisaブランドのバーチャルカードを発行
項目 | 詳細 |
---|---|
公式サイト | https://paidy.com/ |
本人確認 | バーチャルカード発行に必要 翌月一括払いのみなら不要 |
上限額 | 利用の都度変動 |
手数料 | 口座振替:無料 コンビニ一括払い:390円 コンビニ3~12回払い:109円~371円 |
ポイント還元率 | なし |
国際ブランド | Visa |
支払方法 | ・コンビニ払い ・銀行振込 ・口座振替 |
使える店舗 | Visa加盟店 |
paidy(ペイディ)の特徴
- 本人確認を行うと最大で12回分割払いもできる
- リアルカードを発行すればクレジットカード同様に使える
審査なしでペイディカードを作るまでの流れ
- ペイディアプリをダウンロード
- メールアドレスと携帯電話番号を入力
- SMS認証語後、ログイン
- 本人確認
- バーチャルのペイディカード発行
paidy(ペイディ)は、最短5分でVisaブランドのバーチャルカードが作れる後払いアプリです。
バーチャルカードであるペイディカードを作るには、アプリダウンロード後に本人確認が必要。
バーチャルカード作成後は、以下の機能が使えます。
- 3~12回の分割払い(分割手数料は無料)
- Visa加盟店で買い物
リアルカードを発行すれば、街中のVisa加盟店でも利用できてさらに便利です。
支払いは、手数料無料の口座振替を選ぶと、延滞を防ぎつつ余分な支払いを抑えて賢く使えます。
例えばコンビニ払いを選択すると、利用額によって手数料が109円~390円必要です。
paidy(ペイディ)では、以下のときにサービスを利用できない可能性も。
- 支払い待ちの請求がある
- 利用可能額を超過している
期限前でも支払いができるので、決済できないときは支払いを済ませてから再度決済すると、承認される可能性があります。
クレジットカードのように使える後払いを利用したい人は、paidy(ペイディ)を選びましょう。
atone(アトネ)はポイント還元があるから使うほどお得
項目 | 詳細 |
---|---|
公式サイト | https://atone.be/ |
本人確認 | なしも可能 ※実店舗でコード決済したい人は必要 |
上限額 | 最大5万円 |
手数料 | 口座振替:無料 コンビニ払い、銀行ATM:209円 |
ポイント還元率 | 0.5%(200円で1ポイント) |
国際ブランド | なし |
支払方法 | ・コンビニ払い(バーコード、ハガキ請求書、端末) ・銀行ATM ・口座振替 |
使える店舗 | Qoo10のほか、電子コミックやアパレルECなど |
atone(アトネ)の特徴
- 後払いでポイントが貯まるから使うほどお得感がある
- 電話番号とメールアドレスだけですぐに使い始められる
審査なしで利用するまでの流れ
- atoneのアプリをダウンロード
- メールアドレスを入力し、会員登録
- 対象店舗で買い物の際に携帯電話番号とパスワードを入力
atone(アトネ)には、後払いサービスには珍しくポイント還元があります。
200円につき1ポイント貯まるシステムで、1ポイント1円として支払いに使えるのが特徴。
使うほどポイントが貯まり、欲しい物がお得に購入できます。
利用登録はSMS認証ができる電話番号とメールアドレスだけでよく、簡単に使い始められる点もメリットです。
atone(アトネ)では、以下のときに決済が完了しない可能性もあります。
- 支払い期限を過ぎた支払いがある
- 利用可能上限額を超えている
長期にわたる延滞があるとアカウントが停止されるケースもあるので、支払い管理をして延滞は避けましょう。
使える店舗は限定的なものの、支払方法は手数料無料の口座振替を選んでお得に買い物ができます。
BANKIT(バンキット)は利用実績を積むと後払いが利用可能になる
項目 | 詳細 |
---|---|
公式サイト | https://www.bankit.jp/service/ |
本人確認 | 登録だけなら不要 後払い(おたすけチャージ)利用には必要 |
限度額 | 1回につき3,000円または6,000円 ※おたすけチャージの場合 |
手数料 | 300円 |
ポイント還元率 | なし |
国際ブランド | Visa |
支払方法 | セブン銀行ATM、または銀行振込でメインWalletにチャージ |
使える店舗 | ・Apple Pay ・Google Pay ・QUICPay対応の店舗 ・Visa加盟店 |
BANKIT(バンキット)の特徴
- 使える店舗が多く便利
- Visaブランドのリアルカードも発行できる
おたすけチャージ(後払い)を利用するまでの流れ
- BANKITのアプリをダウンロード
- 電話番号とメールアドレスを登録
- 本人確認を実施して利用実績を積むと、おたすけチャージ利用可能通知が届く
BANKIT(バンキット)の後払いサービスは、本人確認の実施と利用実績の積み重ねにより利用可能になります。
審査基準は公開されていませんが、利用実績があると判断されるポイントは以下の通りです。
- 複数回サービスを利用している
- 支払いに遅れがない
繰り返しサービスを利用して、遅れなく支払いを済ませていれば、信用できると判断されて後払いサービスを利用できる可能性があります。
全く審査なしにはできないものの、使える店舗が豊富な点は魅力的。
Apple Pay、Google Payに対応し、リアルカードはVisaのタッチ決済も可能です。
支払いは手動でメインWalletにチャージが必要なため、支払日や利用額をしっかり管理できる人に向いています。
審査なしで後払いできるバーチャルカードはごく一部
多くあるバーチャルカードの中で、審査なしの後払いに対応できるのはごく一部のみです。
バーチャルカードをはじめとした、Webで利用できる決済方法の特徴をまとめました。
支払うタイミング | 具体的な決済方法 | 審査 |
---|---|---|
前払い | プリペイドカード | なし |
即時払い | デビットカード | なし |
後払い | クレジットカード | あり |
キャリア決済 | なし | |
後払いアプリ | 一部なし |
プリペイドカードは、事前にチャージした金額内で買い物ができるサービスです。
前払いが原則ですが、一部のバーチャルカードはチャージそのものを後払いで利用できます。
即時払いの代表格とも言えるデビットカードは、利用金額を銀行口座から即時引き落とすサービスです。
自分の口座にあるお金ですぐに支払うため、カードの作成に審査はありません。
クレジットカードは、支払いを紐付けたプリペイド式のバーチャルカードを発行するケースもあります。
前払いなら審査なしで利用できるバーチャルカードが多い
審査なしのバーチャルカードにこだわるなら、前払いのプリペイド式を探す方がサービスは多く見つかります。
バンドルカードといった後払いにも対応できるバーチャルカードのほか、以下のサービスでも前払いなら審査なしですぐに利用可能です。
プリペイド式の審査なしバーチャルカードの例
- Visa LINE Payプリペイドカード
- Vプリカ
- Kyash Card Virtual(後払いは審査あり)
- B/43(ビー ヨンサン・後払いは審査あり)
バーチャルカードのため、リアルカードの到着を待たずに利用を始められます。
実店舗では、Apple PayやGoogle Payに登録して利用可能。
プリペイド式バーチャルカードのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・使える金額が限られるため計画的に利用できる ・国際ブランドのカードを作ればクレジットカードと同等の便利さがある ・年齢制限が低い ・万が一不正利用されてもチャージ残高以上に使われない |
・分割払いはできない ・公共料金の引き落としには設定できない |
後払いだとつい使いすぎてしまう人は、チャージした金額までしか使えない前払いの方がお金を管理しやすいです。
お小遣いの範囲で利用できるため、年齢制限がないケースもあります。
例えばVisa LINE Payプリペイドカードは年齢制限がなく、保護者の同意を得れば未成年でも利用できます。
一方で、分割払いがなく公共料金の引き落としに設定できないのが一般的です。
クレジットカードよりも利便性は劣るものの、普段のショッピング目的での利用なら十分に事足ります。
クレジットカードのバーチャルカードは必ず審査がある
クレジットカードを作るには、バーチャルであっても審査は欠かせません。
最短即日など、発行スピードが早くても信用情報の照会や職業・収入を審査します。
クレジットカードのバーチャルカードは以下の2種類です。
バーチャルカードの種類 | カードの例 |
---|---|
アプリでデジタル管理できるクレジットカード | ・三井住友カード(NL) ・JCBカード W ・セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード・Digital |
クレジットカード会員に利用を限定したバーチャルプリペイドカード | ・楽天バーチャルプリペイドカード ・エポスバーチャルカード |
アプリでデジタル管理できるクレジットカードは、リアルカードが届く前に利用できます。
例えば三井住友カード(NL)は最短10秒でカード番号を発行できて、すぐに使いたいときも便利です。
アプリ上でカード番号を確認すれば、ネットショッピングに利用できます。
スマホ決済に設定できる人は、実店舗での利用も可能です。
クレジットカードのプリペイドカードはいつ使う?
カード会員に利用を限定したバーチャルプリペイドカードは、クレジットカードとは全く異なる番号で発行されます。
楽天バーチャルプリペイドカードはチャージ後使い切りで、エポスバーチャルカードも必要なときだけ発行可能です。
カード番号が使い捨てとなるため、セキュリティ的に不安なサイトでの買い物に向いています。
利用できるのがチャージした金額内になるため、使いすぎを防ぎたいときにも活用しやすいです。
デビットカードは審査なしだが口座から一括の即払いしかできない
デビットカードは、利用料金を銀行口座から即時引き落として支払う決済方法です。
口座残高の範囲内でしか利用できない仕組みなので、返済能力を確かめる必要はありません。
支払いのときは、クレジットカード番号入力欄にデビットカード番号を入力して利用します。
使える店舗はデビットカードの国際ブランド加盟店となるため、クレジットカードと同様の使い方ができます。
銀行によっては、デビットカードの国際ブランドを選択可能です。
デビットカード名 | 選べる国際ブランド |
---|---|
楽天銀行デビットカード | Visa、JCB、Mastercard |
住信SBIネット銀行デビットカード | Visa、Mastercard |
三菱UFJデビット | Visa、JCB |
口座残高の範囲内でしか利用できず、現金と同じ感覚で使えるのがデビットカードの特徴です。
後払いに抵抗がある人は、デビットカードが向いています。
後払いできればいいなら携帯電話のキャリア決済も選択肢に入れる
バーチャルカードではないものの、審査なしで後払いしたいならキャリア決済も候補に入れましょう。
キャリア決済とは、支払いを携帯電話料金と合算して支払う方法です。
利用できるのは、主に大手3キャリアと関連ブランドの携帯電話・SIMの契約をしている人に限られます。
キャリア決済の名前 | キャリアまたはブランド名 |
---|---|
d払い(キャリア決済) | ドコモ |
auかんたん決済 | au UQモバイル |
ソフトバンクまとめて支払い | ソフトバンク Y!モバイル LINEMO |
締め日は契約内容により異なるものの、翌月に請求されるのが一般的です。
便利な反面、使いすぎて支払い不能になると携帯電話も止められます。
使いすぎ防止設定も活用して、自分の支払い能力を超えないよう計画的に利用しましょう。
バーチャルカードと後払いアプリの違いはある?
後払いできるバーチャルカードと後払いアプリの大きな違いは、カード番号の有無です。
カード番号の発行されない後払いアプリを利用するには、利用するECサイトがサービスに対応している必要があります。
後払いアプリの例
- smartpay(スマートペイ)
- atone(アトネ)
例えば、atone(アトネ)は支払い方法に「atone」と記載がないところでは利用できません。
後払いできるバーチャルカードは、カード番号が発行され国際ブランド加盟店での買い物ができます。
事前に後払い決済でチャージするタイプと、利用上限額の範囲内で利用できるタイプに分けられるのが特徴です。
タイプ | バーチャルカード名 | 向いている人 |
---|---|---|
事前にチャージ | バンドルカード BANKIT(バンキット) |
金額の上限を決めて利用したい |
利用した分だけ請求 | paidy(ペイディ) | 必要に応じて使いたい |
チャージするタイプはプリペイドカードに近い仕組みで利用金額の上限を定めやすく、使いすぎにつながりにくいです。
利用した分だけ請求するタイプは、限度額が低いクレジットカードと同様に利用できます。
自分がよく買い物をするサイトで使えるか、予算管理がしやすいかで選びましょう。
後払いのバーチャルカードを利用するデメリット
審査なしで利用できるバーチャルカードやアプリの後払いは、便利な反面デメリットもあります。
- 都度手数料がかかる
- 後払いの上限金額が低い
- アプリは使える店舗が限られる
手数料を避けて利用したい人や、まとまった金額を支払いたい人には、バーチャルカードやアプリの後払いが向かないケースも。
後払いアプリは使える店舗が限られるため、普段利用するECサイトに対応したサービスを選びましょう。
後払いを利用するたびに手数料も必要なケースが多い
チャージして利用するタイプのバーチャルカードは手数料が高めの傾向です。
例えばバンドルカードでは、チャージするたび手数料が発生します。
バンドルカードのポチっとチャージ手数料
チャージ金額 | 手数料 |
---|---|
3,000円~1万円 | 510円 |
1万1,000円~2万円 | 815円 |
2万1,000円~3万円 | 1,170円 |
3万1,000円 ~ 4万円 | 1,525円 |
4万1,000円 ~ 5万円 | 1,830円 |
1万円のチャージを3回行うと、1,530円の出費が発生します。
消費者金融カードローンで3万円借りたとき、1か月で発生する利息は450円程度です。(年金利18.0%で計算)
お金を借りるより高い手数料が発生するため、決して安いとは言えません。
しかし、バンドルカードの強みは本人確認も審査も不要とする手軽さです。
どうしても審査を避けたいとき、書類が揃わず本人確認できないときには助かります。
日常利用するには高い手数料のため、あくまで緊急利用を目的に利用して出費は抑えましょう。
バーチャルカードは審査なしで使えても上限金額が低い
後払いは審査があるケースも多く、審査なしで利用できても上限額が数万円と低めです。
審査なしで後払いができるバーチャルカードの上限額
バーチャルカード・後払いアプリ | 上限額 |
---|---|
smartpay(スマートペイ) | 6万円 ※本人確認した場合 |
バンドルカード | 5万円 |
atone(アトネ) | 5万円 |
一般的に、バーチャルカードの後払いだけで高額な買い物はできません。
上限額以上の買い物をしたいときは、前払いと組み合わせてチャージ額を増やしましょう。
信用情報に特に問題がなければ、限度額が高いクレジットカードに申し込むのも1つの手段です。
比較的審査に通りやすい、年会費無料のクレジットカードへの申し込みも検討してください。
後払いアプリは利用できる店舗が一部に限られる
電話番号やメールアドレスだけで利用を始められる後払いアプリは、利用できる店舗が限られます。
smartpayやatoneは、Amazonや楽天市場といった巨大ECモールでは利用できません。
分割手数料無料やポイント還元など魅力はあるものの、使いたい店舗で使えないケースも多いです。
後払いで幅広い支払いに対応するなら、Visaを代表する国際ブランドのバーチャルカードを選ぶ必要があります。
Visaブランドのバーチャルカードはリアルカードの発行にも対応しており、後払いアプリよりも支払いの自由度が高いです。
様々な店舗で利用したいなら、国際ブランドマークの入ったバーチャルカードを選びましょう。